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このページでは、息子がスキーをしてなかったら経験できなかったであろう
忘れられない息子との思い出を紹介します。


その思い出は息子が中一の初冬でした。

ダイナマイト原田さんの長野県野麦峠スキー場の合宿に途中から参加するため、
妻が車で送る予定でした。


ところが!!息子の態度の悪さ+だらだらしていつまで経っても準備ができない
+妻の度重なる大会参加のための移動による疲労の理由で
突然妻が行きたくないと言い出したんです。

妻が行かないとなると当然送って行ける者は僕だけ。

福島県南会津の自宅から、雪の無い時期なら只見から六十里越〜小出〜長野が
距離的に近いのですが、冬期間なので只見〜小出間の六十里越峠は閉鎖中。

なので日光〜前橋〜軽井沢〜長野ルートで相当の時間を要するんです。
 
僕は明朝9時から仕事なので今から(夕方6時)出発して明朝9時までに帰宅できるかどうか???

妻なら時間に余裕があるのだから、一人でも途中休みながら送って行けるだろう。

疲れてるのなら、どこかに宿泊しながら送って行けるだろう。

それが嫌なら僕と二人で交代しながら運転して行けるではないか。

だいたい息子もだらだら準備して、怒られるような事してるからこんな事になるんだ。

やる気がないなら行かなくていい。

という妻子に対する怒りと不満と勢いで、後先考えず息子と二人で出発しちゃいました。
 T O P

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栃木まできて徐々に怒りも薄れ、気がついたら所持金300円とカード数枚。

そのカードから引き出せる金額も3000円という心細い旅。

地理も詳しくなく、ナビが頼りというか、ナビという物を知ってからナビ依存症で。

後から気付いたんですが、帰り道ナビの案内通りに走って、道軽井沢の碓氷峠のバイパスを
通らず旧道を通ってきたみたいで・・・。

ずいぶん暗く寂しい、狭く長い道路だなとは思ってたんですが何分ロスしたんだろう・・・。


息子と二人きりのドライブは、たわいのない会話しかしないものの、二人で好きな曲のリズムに
ノリながら見たことのない景色が流れ心地よい楽しいものでした。

息子は道中半分以上寝てましたが、あくびする僕を見て「悪いね」「ごめんね」なんて気を使って。

そんな可愛い一面を見ると疲れも癒され、このドライブで親子の愛情とか信頼関係を
再確認できたような気がしました。

寂しい峠道〜繁華街〜寂しい峠道を繰り返し、途中三度コンビニにより、コーヒーと眠眠打破?
飲みながらやっと午前1時過ぎ野麦峠に到着。

あたりまえですが夜中の民宿は誰も出てこない寂しいチェックインです。

事前に夜中到着の旨は連絡済で、部屋番号も聞いてましたのでその部屋へ。

そーっと荷物おろして部屋に行ったら寒く、こたつ一つの寂しい部屋。

布団敷いて豆電球一つにして帰ろうとするも、ここに息子一人置いてくのはなんだか切ない。

「じゃーな」  
「うんありがとね」

心細くないか?明日朝まで一緒にいようか?と言いたいのを我慢して車に乗り走りだしたら
何だか切なくなってきて、運転しながらポロポロ涙が出てきました。

多分息子は、そんな切ない想いや心細さは無く、
明日からの合宿のことで頭の中はいっぱいだったでしょう。

考えたら僕だって小学二年からボーイスカウトのキャンプに参加して四泊もしてるんだから大丈夫。

帰りは一人、眠気との戦いでしたが、こまめに妻が電話してくれたので、なんとか無事帰宅できました。
 
若い頃もしたことがない無謀な夜通しの長距離ドライブ。

でも息子と二人きりの楽しかった夜通しのドライブ。

息子を置いて帰る時の、あの切ない想いは、今でも時々思い出すことがあります。



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